バレエ教室の掛け持ちについて

こんな事を書くと来てくれる生徒さんが減りそうなんですけどあえて…

大人バレエでは少し上達すると他の教室の先生にも習ってみたいとか、発表会で舞台に立つ機会を増やしたい等の理由でスタジオを掛け持ちされる方がいらっしゃいます。

掛け持ちをする事は、いろいろな先生の指導、振付を経験出来るので生徒さんにとっては良い事のように思われます。

カプリスマサミバレエスタジオとしては、掛け持ちで生徒さんがレッスンを受けられるのは禁止していませんが、掛け持ちされている側のお教室の先生のお気持ちも察していただけたら有難いです。

掛け持ちされる生徒さんに対しては、私だけを信じてついて来てくれる生徒さんに比べどうしても心理的な距離を感じてしまいます。

それは大切に育てて来た生徒さんであればある程感じるものです。

大人の方が選んだバレエの上達方法なので責任を持ってその道を進んで欲しいし、私は応援もしますし、その方が一生懸命な事に尊敬も感じます。

けれども、日々のレッスンで声を掛けて指導しやすいのは掛け持ちをされてない生徒さんです。掛け持ちをされている生徒さんはもうひとりの先生の指導も入っているのでバレエの知識や考え方もその人自身の中で出来上がって来ると思うので、強く言えないものがあります。伝わりにくさを感じます。

それとスタジオ内の生徒さんとの距離もやはり少しずつ影響あるような気もしています。


大人からのバレエ、趣味、レストランやカフェに行ったり買い物するのと同じでしょうか?

私はそうではないスタジオを作りたくて、大人でも子供と同じように頑張れば上達出来ると信じて、大人だから趣味なんだからそれなりに教える事をしたくなくて、指導を始めました。

そしてライバル心による意地悪や役争いの揉め事のないスタジオを作りたい、みんなが今日の自分より明日の自分を目標として一緒に笑ってレッスン出来るスタジオにしたいと思いました。

お金を貰う替わりにレッスンを提供する。

それだけではないはず。

私はみんなで幸せに生きて行きたいのです。

明るく笑ってバレエに没頭し今日の成果を感じてもらえるようなスタジオでありたい。

日々の悲しみも辛さもスタジオに持ち込まず、たった1時間半、幸せに生きている私達を演じてみても良いのではないでしょうか。

誰かと比べて落ち込んだり、優越感に浸らなくていいのです。貴方には貴方の私には私の良さがあります。お互いに認め合い尊敬しあって行く事だと思います。